スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

貧困撲滅デモ

先日、渋谷を歩いていると、デモがあった。旗指物を見ると「反貧困キャンペーン」。連合系のデモ隊らしい。

渋谷はNHKがあるせいか、メディアへの露出度が高く、それを利用してデモも多い。

しかし、日本でも「貧困」をテーマにしたデモが行われるようになったのは、栄枯盛衰を思わせる。

60-70年代にもデモは頻発したが、その多くは賃上げ闘争、いわゆる「春闘」で、貧困撲滅といった話ではなかった。

80年代に入ると、学生のシラケ化が進み、デモ自体、何かカッコ悪いもののようにされてしまった。勤め人は勤め人で、バブルに巻き困れてデモどころの騒ぎでなくなった。その過程で労働組織は解体が進み、大衆は「分衆」となっていく。

90年代には格差分離、貧困化が進行するが、このようなデモを見ることは稀であった。あまりに急激な貧困化に対応するだけで個人は精一杯であったし、デモを打つには、既に個人は団結力を失っていたのである。

そして00年代も後半に入り、ネットの普及などを受け、漸く人々は横の連携を模索するに至り、デモが組織され出した、と考えられる。



デモ隊の要求は、一言で言えば、「政治による弱者救済」だ。最低賃金を上げたり、生活保護を徹底させたり、パート・正社員間の格差是正を求めたりしている。言ってみれば、ヨーロッパ型の、政府が強権を発動して労働者を守る「管理雇用」を求めている。

今までの自民政権が指向してきた、アメリカ型の「自由雇用」路線を修正させるのが狙いのようだ。

日本の最低賃金は先進国の間では最低水準にある。低賃金のように思われているアメリカのパートタイマーよりも低いのだから、お話にならない。これは日本では長年、最低賃金に頼る労働者が少なく、その嵩上げを望む声が少なかったことによる。

生活保護、パートも同じだ。日本では生活保護に頼る人や、パートだけで生計を立てる人の絶対量が小さかったため、これらの行政整備が非常に遅れていたのである。

日本の雇用・生活保障体系は正社員を中心に編まれており、パートや自営が増えた現状に適していない。そのことは次第に認知されるようになったが、問題はそこから政治を変えて行くという部分である。

高度成長・安定成長が余りにも長かったため、日本の労働者は徒党を組んで雇用改善を求める習性を失った。その分衆が連携しあって政治を変える、というのは至難のわざのように見える。


また、デモ隊の言うことをそのまま受け入れると、政府支出は膨大なものになり、企業収益も悪化し、倒産が増えるとも言われている。

ただ莫大な道路整備、空港整備といった公共投資や軍事費を捻出する余裕がありながら、生活保護はカットしていく、という政府のやり方に説得力がなくなっているのも事実だろう。

また労働者の権利を抑圧したままでは、消費意欲も向上せず、結果的には企業の収益悪化に繋がる、という声も聞かれる。世界的な刑期減速の中、内需を盛り上げなければならない現在では、このような声が強くなってきている。

結局、労働者と企業の綱引きという、20世紀的な問題が繰り返されているわけだが、その意味でマルクスの意義も再評価されだしている。実際、ここ数年、日本共産党へ入党する人が急増しているそうだ。

じょじょにだが、日本の労働者の組織化も進みつつあるようだが、パートだけでなく正社員を巻きこまないと、さらなる発展は難しそうに見える。正社員も賃金の固定化、長時間労働と、不満は少なくない。それをうまく労働運動に組み込んで行けるか。次のポイントはそこらへんにありそうだ。

コメントの投稿

非公開コメント

 >日本の最低賃金は先進国の間では最低水準にある
 ⇒そうなんですかぁ…。確かに最低賃金低い気がする…。どんなに頑張っても最低賃金が低いと(大学出てなかったりすると)あまり給料に反映されないしね…。
 今は色んな事が悪循環な気がします。日本が安定するのはいつになるのかなぁ…。

昨今の金融危機で、逆に日本の方が安定してきましたね。
もっとも高値安定でなく、低値安定というのが木になりますが・・・

こんにちは

こんにちは、ちょくちょく見に来てます。また遊びにきます☆

はじめまして
これからは更新が(少し)増えると思いますんで、ちょくちょく見にやってください~
ブログ内検索
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。