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期待

改札から降りていくエスカレータを乗り継ぎ乗り継ぎ、わたしは地下鉄のホームを目指していたのです。乗り継ぐたびにエスカレータは薄暗くなっていき、終には真っ暗な闇に伸びていくのが見えました。

けれども人々はそれに頓着もせず、ただ黙ってその闇を降りていくのです。降りていくその先は、幾ら眼を凝らしても、丸きり見ることができません。人々は恐れも喜びもせず、ただ黙ってその暗がりへ入っていくばかりなのでした。

そしてそれを眼にしながらも、わたしはなおもそのエスカレータに向って激しい速度で降りていく、自分を止めることができなかったのでした。

テーマ :
ジャンル : 小説・文学

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