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百舌谷さん、逆上しちゃう

百舌谷さん逆上する 3 (アフタヌーンKC)百舌谷さん逆上する 3 (アフタヌーンKC)
(2009/07/23)
篠房 六郎

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当初はツンデレブームに便乗しただけの美少女コミックかと思いきや、二巻で方向が変態に傾き始め、三巻にして変態を突き抜けて愛に至った。

いやぁ篠房、ただもんじゃないなw。

代表作とされる「空談師」や「ナツノクモ」は正直、凡庸な印象しか受けなかった。氏の持ち味というのはむしろ「家政婦が黙殺」で発揮されたような、変態ギャグにある。幸いなことに、「百舌谷」は「黙殺」の延長上にある作品だ。

好意をもった相手には暴力を振舞うという「ツンデレ病」の患者・百舌谷さんは、その病気のせいで肉親からも見捨てられ、養父母の下で暮らしていたが、何しろ親子の愛情も暴力の対象となるため、正常な家族関係を築けずにいた。

学校でも暴力事件を繰り返し、転校につぐ転校の生活を送っていた彼女の前に現れたのが「ドM男」樺島であった。

そのような彼を、当初は単なるSのはけ口として、イジメにイジメぬいていた百舌谷さんだったが、次第に樺島の包容力に惹かれ、終には鯉に落ちるのだが、ツンデレな以上、まともな恋愛にあるはずもなく・・・


読了感としてはツンデレというか、ヤンデレに近い印象を受けた。孤立無援で自ら愛されることを拒否している少女が、愛を取り戻すという、なんてか、むしろ王道ストーリー。

ただちょっとデレるのが早すぎるかな。ツンデレを病気にするのなら、もうちっとやそっとではデレないような。それこそ「ドロヘドロ」のように連載10年にして始めて愛を語るぐらいが、ちょうどいいw。

百舌谷さんが幼女になる経緯というのも、設定を細かくしすぎて面白みを損ねている。それとも闇のフィクサーとか大財閥とかいう大風呂敷には何か複線があるのかな。

上達したとは思うが、まだまだタッチが荒いのもマイナスだ。時々樺島の顔がポリゴン化してしまうのは興ざめ。


もっとも全体としてはよく仕上がっている良作だ。(傑作とまでは言わないが)

百舌谷さんの心理描写も丹念にされており、「気を抜いたら(クラスメートに)とり殺されてしまう」なんて台詞には妙にリアリティがあるw。自分もイジメられた経験があるが、クラスが集団でイジメにかかってきたときには、気を引き締めて心につっかい棒をしないと、折れてしまう。そんな心情をうまく表現している。

愛されたいのに暴力でしか愛情を表現できない、という厄介な性癖は成人男性なら暴行魔としか認識されないが、美少女だと甘美なプレイとみなされるのは面白いところ。まあ結局この作品のキモは、なんといっても樺島君を殴ったあとの、彼女のすばらしい「笑顔」に尽きるわけだ。

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