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中国共産党のゆくえ2

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建国60周年を祝う中国では、軍事パレードを行って「力」をアピールすると同時に、「民主化」も大きな話題となった。

もっとも民主化といっても人権やら多党制のことではなく、あくまで「共産党の民主化」のことであるが、それでも民主化がテーマとされるには理由がある。それは共産党の腐敗が社会問題と化しているからだ。

同一政権が長年続くと腐敗や非効率がはびこる。これは日本が経験したことだが、中国でも同様で、60年も継続した共産党支配は、あちこちで矛盾を噴出させている。

ここ数年、チベットやウィグルでは大暴動が発生したが、その背景には原住民と漢民族との反目がある。共産党は小数民族対策として、これらの地域に漢民族を大量に移住させたが、彼らは地元の共産党と結託し、原住民を搾取していると言われる。

特に経済発展の波が奥地にまで押し寄せてくると、漢民族は共産党を利用し、原住民の土地などを「公共用地」として収奪。原住民が司法に訴えても、裁判官も丸め込まれているので埒があかず、不満が蓄積。最後には暴動となって爆発した、というのが経緯とされる。

「される」というのは、確かな話は分からないからだ。中国のメディアは「独立派の陰謀」「反乱分子の工作」などと報道しているが、これを信じる人は-中国人でも-あまりいない。中国人に聞いたところ、大衆はうすうす事実を察知しているという。ただウィグルやチベットでの取材は禁止されているので、「真実」は分からないのである。

ではどうして中国人は「真実」を知っているかといえば、それは彼らが身を持って共産党の無法ぶりを味わっているからに他ならない。


「今不是昔 政府無法 人民困窮 打倒共産党」

これは蘇州で見かけた張り紙だが、このような張り紙は中国全土で見られている。またデモや農民暴動でも、同じように共産党を批判・非難する紙が張り出されている。

一昔前なら「内乱罪」として逮捕の対象となったこのような行為が、今、中国では黙認されるようになっている。

理由としては、逮捕するとなれば刑務所が満杯になる、ということもあるが、それよりも「逮捕者が共産党の腐敗を公表してしまう」ことが怖いのらしい。裁判ともなれば、関係党員が何をしたかが明るみにされてしまうからだ。

以前なら裁判を秘密にもできたが、ネット時代ではそれもむずかしい。逮捕を強行してマスコミに嗅ぎ付けられるのもまずい。一番いいのは見て見ぬふりしてやり過ごす、つまり黙認となる。

業を煮やした政府はネット規制を強化。今年から出荷されるコンピュータ全てに、検閲ソフトの搭載を義務付けた。しかし開発段階から情報が流出し、対検閲ソフトが出回った上、内外の批判を浴びて頓挫。「天有政策、地有対策」(政府が法律を作れば、人民は抜け穴を探す)を地で行く形となった。

炭鉱問題では杜撰な炭鉱管理の実態をネットが暴露し、改善を促進させたなど、ネットは今や「第三勢力」としての地位を固めつつある。かつてのように反論は戦車で「封殺」するわけには行かなくなったのが、天安門時代との大きな違いだ。


そして巨大化した大衆の声をなだめるのが、「民主化」というわけなのだが、そもそもなぜ、民主化が唱えられるようになったのだろうか。

次回はこちら

テーマ : 中国
ジャンル : 海外情報

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