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コンビニ深夜営業の是非

洞爺湖サミットを前に、コンビニの深夜営業を禁止しようという動きが広まっている。

京都、埼玉などの自治体では知事らが率先して法令を作る構えだが、それに対し、コンビニ業界は怒りを露わにしている。
コンビニ側のいい分はこうだ。まず、深夜営業を停止しても、環境効果はほとんどない。業界の試算では、停止した分節約できるCo2排出量は、日本全体の排出量の1%にも満たないという。

営業を止めても冷蔵庫は動かし続けなければならず、また深夜に行っている配送を昼間に切りかえると、渋滞により却って二酸化炭素が出てくるという理由付けだ。

光熱費に対しては、電力消費の少ないLEDやエアコンに切りかえることで、十分に対処できるという。ウノミにはできないが、そのいい分には説得力がある。

一方、自治体側は深夜営業を辞めたいという店舗も多いのだから、辞めさせてもいいではないか、と反論する。

もっともこれは「深夜営業は環境にほとんど負担をかけていない」という主張へのマトモな反論にはなっておらず、むしろ何が何でもコンビニを槍玉に挙げたいという、政治的思惑が見え隠れしてならない。



理由の一つは、「コンビニは目立つ」からだろう。深夜に煌々と光り輝くコンビニは目立つ。いかにも電気を消費しているようなイメージがある。その出ている杭を打てば、政治的アピールも大きいだろう。

また政治力が強い中高年層にとっては、コンビニのイメージは余りいいものではない。何やら若者がたむろって悪事を働く場と思われがちで、それを叩くことも、有権者の支持を得やすい。

さらに言えば、コンビニや、コンビニと連携している大手スーパー(セブンアンドアイなど)は地元商工業界とは敵対しており、後者が前者を絞め付けるため、政治に手を回したとの憶測も成り立つ。

むろん、深夜営業停止が無意味という訳ではない。停止されれば、夜型の生活習慣が改まり、電気消費量が減る可能性はある。サマータイム導入などは、その延長線上にある。

もっとも昼型になると、今度は冷房使用の機会が増えたり、渋滞が多発する可能性も出てくるのだが、その辺りのことは明確に試算されておらず、ただ省エネの掛け声だけが一人歩きしている怖さがある。



本当に環境対策を考えるのなら、もっともエネルギー消費が多い部門から削減するのが道理だろう。

資源エネルギー庁の白書(08年度)によると、日本で最も消費量が多いのは製造業である。製造業の消費量は日本全体の4割を越え、中でも鉄鋼・化学・窯業・製紙など、素材系製造業が製造業全体の74%を占める。

ここにメスを入れるべきなのだが、このセクタは石油ショックの時代からエネルギー効率を高める努力が積み重ねられており、最早工夫の余地がないと言われる。

そこで次に多い民生部門(3割)に焦点が当てられているのだが、この部門は業務・家庭で6:4に分けられるのだが、いずれもOA機器・照明が4、5割を占めており、一番分量が多い。

従って効率的に省エネを進めるのなら、照明のLED化や自動消灯化を推し進め、OA機器のエネルギー効率を高めたりすべきだろう。

さらに言えば、現在の売らんかな、買わせようかな、というOA・IT業界の戦略そのものを変える必要があるのだが、不思議なことに、そのような意見は滅多に聞かれない。

(一般には冷房のエネルギー消費が多いと言われているが、この白書では2%に過ぎず、暖房を入れても給湯の方が多い。それでもあたかもエアコン消費量がNO1と言うのは、家電業界の宣伝ではないのか。)



日本のエネルギー消費、産業、民生、ときたが、残りは運輸セクタである。このセクタは貨物と旅客に分けられるが、より多いのは旅客部門である。(3:5ほど)

そして旅客部門のエネルギー消費の9割近くを占めるのが、乗用車である。単純計算すると、20%×5/8×90%≒11%。

つまりコンビニを槍玉に挙げるより、乗用車を使わないようにする方が、遥かに省エネになるのである。

心から環境を考えるなら、まず狂ったように道路を作ることをやめ、公共交通機関や自転車、徒歩で用が足せるような国土造りを目指すべきだろう。だがこれも、政府からは「不思議」と聞かれない意見である。

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 そうなんだ。製造業が一番消費量が多いのか…結構な割合を占めているんだね。
 何が一番無駄(削減できるのか)なのかわからないけれど、あたしもコンビニじゃないきがする…。
 こんなのはどう?夜に営業する店舗はコンビニに限らず、電気を少し暗くしたりすればいいんじゃない?
 昼間、太陽の光が入るお店は電気をつけない。だって、家庭ではそうやって節電してる家が多いでしょ?お店もそうしたらいいと思うんだけど。

一番無駄なのは、都会の車だと思います。上で述べたように、乗用車のエネルギー消費は、コンビニ深夜営業の何百倍もの多さです。
ガソリン税ととる代わりに、それを環境対策(自転車道の整備とか)に回すべきでせう。

セグウェイなんかも、公道を走れるようにしてほしいですね。

コンビニは暗くすると、イメージが悪くなるのでやらないでしょう。また太陽光は商品を炒めるので、これも難しい。。。

No title

私は神奈川県鎌倉市七里ガ浜町内会の者なのですが、七里ガ浜海岸にセブンーイレブンが出来てから、
暴走族、改造車族、旧車会、深夜花火族などが集まり、一晩中続くロケット花火の騒音で、
住民の中には不眠で入院するものも出ました。
セブンーイレブンに買い物客以外停めさせるなと言っても、完全無視。
そこで、今では、鎌倉市民の税金を投入して警備員を雇い、7月1日から8月31日までの午後9時から朝の5時まで、
毎日七里ガ浜海岸を警備しているような状態です。
セブンーイレブンは、「巨悪」そのものですね。
七里ガ浜セブンーイレブンは、深夜でも2~3分おきに車が入って来て、驚きます。
暴走族の苦情も多く、毎日、毎晩、110番され、警察が取り締まりに来ますが、
セブンーイレブン駐車場の中なので、道路交通法で取り締まれず、警察も苦慮しています。
あれは鎌倉とは思えない光景で、環境破壊そのものです。
一度、見てやってください。驚きますから。
そのあまりにヒドイ様子を写真やビデオで撮って、いろいろな人が公開してくれると嬉しいです。

No title

鎌倉市七里ガ浜町内会さんへ
確かにウチの近所のコンビニにも度々暴走族がやってくるので、迷惑なのは理解できますが、ただコンビニが「巨悪」とは思いません。やはり深夜に開いていることは色々メリットがあります。たとえば夜中に下痢したり、怪我したりしたとき、コンビニは重宝しますね。急な来客があったとき、ちょっとしたツマミや飲み物を揃えるのにも便利です。

コンビニを悪として断罪するのは簡単ですが、それよりもその良い部分を残し、悪い部分を減らすようなルールを考えるべきではないでしょうか。駐車場で取り締まれない、というのなら駐車場でも取り締まれるよう、条例を改正するのも手でしょう。
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