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「戦い」を生き抜く人々

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戦争や内戦、暴力や虐待によって傷つきながらも、懸命に生き抜こうとする人々を撮影した、写真展覧会「戦いを生き抜く人々」が、東京・表参道で開かれている。

主催は赤十字国際委員会、場所は日本看護協会。クリスマスツリーのような円錐形の建物が目立つ、表参道の風物詩だが、そのJNAプラザが会場になっている。

写真はアメリカをベースとする写真家ジャーナリスト集団「Ⅶ」がカンボジアからグルジアまで、世界各国を飛び回って写したもの。

半身不随の子供を抱えながら、コンクリートの路上に横たわる少女。戦乱で息子をすべて失い、一人さびしくハンモックに向かう老女。

写真は淡々と人々の日常を提示するのみで、一見、なんの印象も与えないが、説明書きをよむことで、閲覧者はその裏に隠された「真実」に行き当たる。


この展示法は、文人画に似ている。文人画も、画だけでは大しておもしろくないが、詩文と同時に鑑賞することで、画に深みが出てくる仕組みになっているからだ。文人画は書斎に掲げられ、その書斎の窓からは外の庭園が見えるようになっている。

一方、こちらのパネルの外側には、華やかな表参道の商店街が広がっている。それによって、華やかで豊かな世界の裏側で、痛み、苦しみ、絶望を通り越した虚無に沈んでいる世界があることを、鑑賞者は否応なしに知らされるわけである。これは、もやは偶然を通り越した悪意のアレゴリーだろう。

ただその悪意は世界の深淵からやってくる悪意である以上、鑑賞者はそれを邪悪として切り捨てるわけにはいかない。その悪意を切り捨てることは、自らの痛みを振り捨てることでもあるからだ。

むしろその痛み、憎しみこそが、今のわれわれに必要な、世界を救う情熱なのだろう。ナイチンゲールやマザーテレサがもっていたような、痛烈な憎悪が。


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NoTitle

開いたら斬新かつ素敵なテンプレになっててビックリしました!w
良いですね~。
でも記事が探しにくいwww

Re: NoTitle

> 開いたら斬新かつ素敵なテンプレになっててビックリしました!w
> 良いですね~。
> でも記事が探しにくいwww

字(あざな)はdark fishですw。
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