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風景をえがく

風景をえがく。
えがきながら、わたしは、忘れてきたさかなをおもいだす。
昨日は浜辺に捨てられていた、愛されなかったさかな。
さかなのほどけて沈むさまを、わたしはじっと見ていた。
あの陽炎のようなゆうぐれを、なんどめぐって来ただろう。
風景は、いつもうそをつく。
うそをつかれることに、もう慣れている。
わたしはそれでも風景をえがく。

はっと初夏の風が、わたしをめくる。
めくられるたび、わたしはほねを数える。
ほねは水にそよぎながら、わたしをたたく。
風景は、いつも海鳴りのように。
わたしの喉もとをさらっては、水底に沈めてしまう。
そこでわたしははじまりの音をきく。
なんどでも、なんどでも。
くりかえし風景はえがかれる。

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