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ジャパン・デビュー2~天皇と憲法

前回はこちら


ネットでは「反日偏向番組」との呼び名も高いw、「ジャパンデビュー」、5月のテーマはずばり「天皇と憲法」。

王権神授説ならぬ、天皇神授説をとなえ、「現人神と祭り上げられた天皇と、それを許した大日本憲法が、破滅的な戦争の引き金となった」、という定説をそのまま流しただけで、従来放送されるのことの少なかった「皇民化運動」を取材した先月の台湾編にくらべると、目新しいところもなく退屈な番組構成、というのが正直な乾燥である。

(NHKは日台国交断絶の72年から、2000年前後に至るまで、台湾を積極的に報道することはなかった)

日本が戦争に突入したのは、たしかに天皇や憲法が大きく関係しているが、昭和恐慌という経済要因や、帝国主義に乗り遅れたという日本の国際状況、儒教や西洋中心主義に裏打ちされた大和民族至上主義などなど、さまざまな要因も絡んでおり、も少しその関連性をつっこんでほしかったところ。

つまり全体的には平凡な内容で、むしろネトウヨの反応の方がおもしろいw。

曰く「当時の右傾化と軍部独走は別問題」。つまり日本が戦争に走ったのは軍部のみの責任であり、右翼は関係ないよ、という意見。


なかなかおもしろい意見で、確かに脳内実験としては、右翼と軍部を切り離すことは不可能ではない。「平和を愛する右翼」、「戦争反対の民族主義者」なんてね。

ただ世界的、歴史的にみると、多くの右翼は好戦的なように見える。アメリカの右派(レーガン、ブッシュ政権など)は軍拡レースやイラク戦争を起こしたことで有名だし、イスラエルでは保守政権になるたびに侵略を繰り返しているのも周知の事実。日本でも「北朝鮮やっつけろ」と叫ぶ人は、だいたいが右翼。

まあ「右翼」の定義にもよるけど、仮に「民族主義者」とすると、彼らはまず他国が自国より優位に立っているのが許せない。特に軍事的優位は許すことができない。そこで軍事力を強化して、相手の軍事基地を先にたたいてしまえ、ということになる。そうなれば当然相手も黙っていないから、戦争が始まってしまう。

そう考えると、やはりウヨクと戦争は分かちがたく結びついているように思える。


もちろん、サヨクだからといって平和愛好者だ、と言えないのは旧ソ連のアフガン侵攻や、中国のチベット侵略などで証明済み。

ただこれは「サヨク」=リベラルという意味でなく、むしろ「民族主義的全体主義」とするのが正解だろうう。ソ連のアフガン侵略は、ロシア至上主義と、それを認めないアフガニスタン・イスラム原理主義者らとの民族紛争が背景にあるし、中国のチベット占領も同等だ。

だから今では、最早かつてのウヨク・サヨクという区分は既に有効性を失っている。むしろリベラル・民族主義と分けたほうが現実的だ。

たとえばアメリカ民主党はリベラル、共和党は民族主義的であるし、イギリス労働党はリベラル、ロシアや中国は民族主義的と言えるだろう。

その区分けならば、「リベラルで保守」、「平和を愛好する保守主義者」、なんてのは十分にありうるし、自分も、その意味での保守主義には賛成である。


ただ今の日本のネットで横行しているのは、保守主義でなく「民族主義」で、それは行き着くところ、戦争につながってしまう危険性をもっている。

その点について、幾度か彼らに質問したこともあったが、納得のいく説明をもらったことはない。おそらく、彼ら自身うすうす、「戦争こそが、民族主義の存在理由だ」、ということに、気づいているのだろう。

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