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アンサイクロペディア

まだWikipediaがそれほど流通してなかったころ、色々な記事を書いたのを覚えている。

当時ハマっていた、論理実証主義や実存主義など、哲学思想のかなりのセクションを書いたし、歴史認識論争や、台湾論もいろいろと記した。

なかでも台湾のセクションは「注目すべき記事」として表彰されたものだが、wikiが大きくなるにつれ、あまり書き込みをしないようになった。

というのは、一つにはwikiが巨大化し、自分の書いた記事がすぐに消されてしまう、ということが度々起こるようになったからだ。

特に慰安婦や南京虐殺など論争ものでは、編集合戦になると、すぐにアクセス制限がかかって編集禁止になってしまい、「自由にものをかける」というwikiのよさが霧消してしまった。

またwikiそのものも制限がきつくなり、きちんとした出典がないものは、即座に「独自研究」として削除の憂き目に遭ってしまうようにもなった。

初期のwikiは優れた視点や、軽やかなユーモアが入った記事が多く、自分も「風呂屋の研究」や「Japan - アメリカ第51州」などのジョーク記事をものしたものだが、これらも抹消されてしまう。

抗議しても「wikiは百科事典で、独自研究の場ではない」と一蹴される。「百科事典としても独自の観点は必要」と反論しても相手にされず、結局wikiとは距離を置くようになったのである。



今から思うと、wikiのほうに言い分はあった。個々人が勝手な記事を書いたものの寄せ集めは、事典ではなく、エッセー集、論文集である。wikiが百科事典を目指す以上、そのようなエッセーは排し、出典を明らかにした文書のみを掲載するのは、必然でもあった。

ただそのような百科事典には、何の意味があるのか、という疑問は残っている。wikiの創設理由は、「大手の出版社の眼からこぼれた事象を、独自の視点から編集していく」、というものだったはず。それが独自性を排し、出典に固執するあまり、単なるデータ集になり下がったとしたら、それは既存の事典と、何が異なるだろうか。

結局、それは単に「無料で使える、リアルタイムなオンライン事典」という存在意義しか持たないだろう。その意味で、wikiは規模としては大きくなって成功したが、その「個々人が独自の観点から事典を編集する場」という理念としては敗退したとおもう。


しかし世間は広く、同様に感じている人たちもいるようでw、彼らは「アンサイクロペディア」というオンライン事典を開発した。

その名が示すように、これはencyclopediaに否定を表すunをつけた「非百科事典」で、独自研究でない記事、ユーモア感覚がない記事は、即座に削除されるw。

「天皇」の項目を引けばマッカーサーの映像が出てくるし、関連項目には「渡邊恒夫」がリストアップされている。ネズミーランドを引けば、千葉の一角に巣食う、ミッキーを国家元首とする独立国家として記されている。

全体的に右翼的傾向の強いwikiとは逆に、左翼的傾向が高いのも特徴だ。先ほどの「天皇」の記事では、「無謀にもアメリカに戦争を仕掛けた」「多数の日本人・外国人を殺傷した」「誰も元首と呼ばない」など、右翼の人が見れば「涙目」するような著述がおおい。


ただ、アンサイクロペディアにも問題がないわけではない。一つには、ギャグにしようと捻りすぎるあまり、読んでも面白くない、自己満足的な記事が増えていることだ。特に「声優」や「アニメ」のセクションでは、通ぶった人が多く、この傾向がつよい。

ギャグというものは、エスカレートしていくもので、ある面白いギャグが出ると、それを肥えようと、さらなる高度で繊細なギャグが生まれ、次第に袋小路に入り込んでいく性質がある。

これはギャグの宿命ともいうもので、ビートたけしも、ダウンタウン松本(「大日本人」は酷かった・・・)も通った道だが、アンサイクロペディアでもその現象が起こり、結果、悪貨が良貨を駆逐し、良質な記事が少なくなっている。

むずかしい。

結局、ウィキのように、厳しい制限を設けて質を確保すれば、独自性はその制限の網を通り抜けられず、撥ねられてしまう。逆にアンサイクロのように、制限を緩くすれば、悪貨が良貨を駆逐し、上質な文章は消えてしまう。

まあ、百科事典に、そのような独自性や質を求めるのは誤りだと言えば、そうなんだろうけど。

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NO TITLE

>ネズミーランドを引けば、千葉の一角に巣食う、ミッキーを国家元首とする独立国家として記されている。

おもろ~wwと思ってリンクで行ってみました。
トップに、「『この人痴漢です!』は、女性が唱えるだけで男性一人を社会から抹殺することができる上、お金も手に入る『魔法の呪文』である。」 とあって、いや、笑ってよいのか悪いのかwww
気に入りました。
いえ、魔法の呪文ではなく、サイトですよ、サイトw
でも、確かにlepさんが言うように、新着記事の「豆乳」とか、袋小路に入り込んでいる記事も多そうですね。

NO TITLE

あ~置換の記事ですね。まあ、それについては最高裁も判決を下したので、いずれこのブログでも書くつもりですが、アンサイクロペディアのよーにはしないつもりですw。
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