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椿の咲くころに

200px-Double-flowered_Camellia.jpg

今年も隣家の庭に、椿が燈った。

住人が世話をしているのを見たことはない。老夫婦は縁側に時たま姿を現すだけだ。

だが植物は密かに二月の訪れを感じ取り、黙って花を咲かせる。そこには緩やかでありながら、持続し続ける意志が感じられる。


椿は中国南部から日本にかけての照葉樹林帯を原産とする植物。元々は山茶花に似て、小ぶりでぱっとしないものであったが、室町時代、茶の湯に取り入れられてからは、品種改良が加えられ、今ではバラに劣らぬほどの華麗な品種も存在する。

冬に咲く花には他に山茶花や雪割草などもあるが、椿の華麗さには敵わないと見えて、江戸時代には全国的に流行した。

明治に入ると、花よりもむしろ種に注目が集まった。椿の種は、絞ると良質の油が採れるからである。椿油は機械油など産業用として珍重され、石油を産しない日本では、その栽培が奨励された。有名な伊豆の大島椿油は、この時期に栽培が拡大したもの。


椿はまた、ヨーロッパでももてはやされた。フィリピンに滞在していた修道士・カメルが、18世紀にヨーロッパに紹介すると、椿は一躍持て囃された。そしてカメルにちなんで、その花の名は「カメリア」と名づけられることになる。

ただヨーロッパでは侘び寂びより、「妖艶」「愛情」のイメージで受け取られたようで、デュマは白椿を好む娼婦をヒロインにして「椿姫」を書いた。

ちなみに椿の花言葉は「愛らしさ」「愛情」そして「美」である。

そしてその椿=女性の美、というイメージを、東洋に逆輸入したのが資生堂であり、椿のシンボルマークを大正の昔から、現在まで使用し続けている。そこにも、この植物のもつ、にぶい意志の継続を、見ることができる。

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キレイだね

 わっv-291v-352。凄いキレイだね。花びらはヒラヒラで可愛いv-318。色もステキだねv-343
 ふぅ~ん…。中国からやってきたんだv-290。今度『シェイシェイ』って挨拶してみようかなe-68
 言われて見ればチャイナ服とかに椿の刺繍がよくしてあるよね(気のせいかなi-229?)。椿油って種からとるんだ。種ってどこにできるのかな?お花が終わったらそこに種ができるのかな?
 それにしてもキレイな色の椿だね。人んちの庭のでも、自分家から見えるからいいねe-51

中国から来たのもあるし、日本原生のもあるようですね。チャイナ服に刺繍してあるのは、多くは「牡丹」だと思います。中国では美人の代名詞なので。

種は、花がしぼんだ後、花の下に出来るそーです。
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