スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

倫子はそのまま!

チャンネルはそのまま! 1―HHTV北海道★テレビ (1) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)チャンネルはそのまま! 1―HHTV北海道★テレビ (1) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
(2009/01)
佐々木 倫子

商品詳細を見る


「HEAVEN?」以来、ひさびさの佐々木オリジナル。舞台も初心に帰って北海道。

獣医学生、看護婦、ボーイと、日ごろ接触の薄い職業の舞台裏を描くことに定評のある作者だが、今回の職業は「TV報道記者」。

おバカでエネルギッシュな女性新人記者を主人公に、優秀で生真面目な青年記者をサブに配置したあたりは、「おたんこナース」の設定とおなじだが、「女丈夫」たる似鳥(「おたんこナース」主人公)に比べると、今回のヒロイン・雪丸花子は小動物っぽさが加味されている。

その小動物性には、たとえば「HEAVEN?」でのコミドラン(使い走り)河合君を描くことで、培われた要素が込められており、バカ枠記者に配偶される「プチプチ」(クッション役)青年記者の諦観には、やはり「HEAVEN?」は伊賀君の諦観が混入され、新人アナには同じく伊賀君の超人的冴えがコピーされているようである。

このように佐々木ワールドの集大成となった今作で、バカ雪丸、まじめプチプチ、超人女子アナ、お天気部長、など、個性溢れる人物を配置してのドタバタ喜劇は、佐々木の得意とするところで、長年のファンとしては安心して見ていけるぶん、新しさには乏しい。


どうせ雪丸がそのバカさを活かして、困難を乗り切ってハッピーエンドなるんだよな、と結末が予測できるし、じゃあキャラを愛でて楽しもう、とするも、それぞれのキャラが今までの佐々木キャラとかぶってみえて、うまく感情移入ができない。

ヒット作を連発しすぎた副作用ともいえる贅沢な悩みだが、佐々木倫子、もう50に手が届こうかという年齢なのである。巻末の自画像漫画でも、いきなり自画像に皺が描きこまれ、骨粗鬆症になった旨が記されている。

この年齢でこれだけの質とパワーを維持し続けられるのはスゴイが、やはり一つの転換点であるように思う。何となれば、手塚も石の森も、50前後が前期・後期を分けるメルクマールであった。当時、手塚は少年漫画から劇画漫画への転換についていけず、スランプに陥っていたし、石ノ森は石ノ森でSFものから人生ものへの転換を模索した挙句、改名までしている。

佐々木もこのあたりでギャグからシリアスへの路線転換を図るのではないか。

そう思わせたのが前作「月館の殺人」だが、今作でその見方は否定され、変わらないのである、「倫子はそのまま!」

コメントの投稿

非公開コメント

ブログ内検索
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。